今日は気分がよいぞSP☆クソマジメな長い話

すてきな一日ってあるもんやね♪素敵すぎる!素敵すぎる!
今日は大大長編↓クソマジバナノンフィクションです。読む人は心して☆


今日は特になにげもない一日だった。
しかし、家を出る前に一つの決心をつけて行った。
「先生にデータを見せる」
一見、何気ない行為に見えるが、僕の場合は全く違う。全く。全く。全然違う。
僕の見ていただいている先生は、自ら学生に近づきいつも気に掛けて部屋を覗いてくれる。
しかし、室内の研究の事になると一変する。
ズバズバと時には凶悪犯の扱うナイフのよう全く妥協せずに切り刻む鋭さを持っている。
先生として学生の最後の砦として立ちはばかるのがあたりまえであるとわかってる。
プロフェッショナルで憎まれてもやるのが大人であるとわかっている。
しかし、ニコニコしていると思うと突然無理を言って聞かない気分屋さんでもあった。
僕は必死の就職試験に合格した喜びもつかの間、突然に渇を入れられた。


「キミはもう修論無理やと思うわ、覚悟はしときや」


驚いた。あまりに突拍子すぎて。
いつも、突然だった。ウン十万もする機械を何の相談もなしに「買いましたから」
「買ってくれなんていってないのに」僕はいつも?を浮かべた。
前例の無い研究、生物の扱いの難しさ、室内実験のごまかしの効かない精密さの必要性。
やっても何も進まない研究に費やす時間。目的のわからない物に進めない無駄感。
「テーマ変更」という逃げ道を無くされるプレッシャーのみを積み上げていった。
誰にもわからないと思う。解るのに相当のエネルギーが要るから、奥底は誰にも言わない。
先の見えない不安、データを出す前の方法論ばかりの追求。
なぜ、僕だけこんな状況に追い込まれなければならないのか。
楽観的に考えて、初めての新しい研究、ちょっとは「ごまめ」で良いと考えていた。
しかし、甘かった。卒論はともかく、修論はいくら頑張っても『結果が全て』なのである。
レベルが違う。気づくのが遅すぎた。不安感に覆いかぶされて気が狂いそうになった。
実家に帰っても「がんばってるか」といわれ「やってるよ」というしかない。
寝起きにすぐ行かないと!と家であせり、廃人のように学校に向かう毎日。
なんでやねん。こんなトコ来るんじゃなかった。責任転嫁しないと正常でいられない。


しかし、ある日の先生の一言がきっかけで、目が覚めた。
「この前の顕微鏡、お金が無いから私費でかったんやで」
もちろん買ってくれとは言ってない。疑い深い僕であり、今までの大投資で僕にやらせるため?
しかし、「私費を削る」これがどういう意味なのか、瞬間で理解した。
先生にも家庭がある。
その一部を自分のためだけに分けるということ。甘えん坊の僕のため。
僕には理解できなかった大人の考えである。
期待。ちょっと不器用であるが先生なりの厚意である。人を理解することの難しさを知った。
もう僕は先生に頭が上がらない。何もいわず服従いや、真摯に受け止めることしかできない。
その日から、目の輝きが戻った。修士をもらえなくても、僕には結果を出す義務がある。
とにかく前へ前へ。最初は辛い。愚痴もこぼす。しかし、何でも人間は慣れる事を知った。
空き時間がもったいない。最速かつ正確なやり方の追求。面白味さえ感じるようになる。
1ヶ月で出した結果、「これは使えん」一言で水の泡になる。
でもその倒れるエネルギーを反動に、次のエネルギーとして跳ねて起き上がる。
先生のために、自分のために。
それ以来3ヶ月、納得のいく結果が出るまでやり直し、急ぎ、篭り、研究を最優先にして。


ようやく先生に結果を見せる日。
本当はすごく怖かった。ついに引導を渡してくれるのか、君には修了させれない。と。
目的をなくし、やる気も無く腐る日々を先延ばしにしてきたから、まだ見せれなかった。
今日は後輩たちが入れ替わり先生に切られ、帰ってくるたびに気を落としている。
夜11時、最後に僕の番がやってきた。必要なものをたくさん用意して、部屋に入った。
まあ掛けなさい、と先生の笑顔が恐ろしく感じる。
不安で声が震えた。必死で説明した。


先生は興味津々に聞いてくれた。何一つ怒らなかった。
「これで後はまとめれると思うから頑張りなさい」
僕は深々とお辞儀をし、部屋を出た。


疲れていたのもあろうが、先生はこの数ヶ月の頑張りを見ていてくれていたんだと感じた。
勘違いかも知れない。
でも学んだことはたくさんあった。
あともうひとがんばり。今の僕には羽が生えている。


前にも書いたが、密かに頑張っているのをみんながみんな見逃しているんじゃなく、見ている人は必ずいる。頑張る気持ちは誰のためだけではなく、必ず自分の為になると確信した。少々大袈裟に書いた感があるが、僕にとっては大真面目な話である。
最後まで読んでくれた人ありがとう☆☆☆


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